子どもの権利をベースに、暴力防止の予防教育の活動を行うCAPセンター・JAPANは、誰一人とり残されていい人はいない-子ども自身が自分を大切な存在と感じられる環境づくりの推進のために、本日12月10日の世界人権デーから2023年3月20日の世界幸福デーまで、3か月間の寄付キャンペーンが行われます。
2023年4月、子どもの権利を保障する総合的な法律「こども基本法」が施行されます
いよいよ2023年4月に「こども基本法」が施行され、同時に「こども家庭庁」が動き出します。
「こども基本法」の第1条の目的には、
『日本国憲法及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、次代の社会を担う全てのこどもが、生涯にわたる人格形成の基礎を築き、自立した個人としてひとしく健やかに成長することができ、こどもの心身の状況、置かれている環境等にかかわらず、その権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指して、こども政策を総合的に推進する。』と謳われています。
1994年に日本が子どもの権利条約を批准してから28年。待ち望んでいた子どもを権利行使の主体と位置づけ、子どもを中心においた施策の展開にむけ、その基盤となる法律ができ、しくみづくりが始まろうとしています。
子どもの権利をベースに、暴力防止の予防教育の活動を行うCAPは、喜ばしいことと受け止めていますが、ゴールはここではなく、子どもの周囲にいるおとなの「子どもの権利」についての理解、そして、肝心の子どもたち自身が「自分には権利がある。権利行使の主体者である」と知る機会の保障など、課題が山積だと感じています。
子どもは権利行使の主体です
CAPは、Children Assault Preventionの略です。
いじめ・虐待・体罰・性暴力・誘拐など子どもが受けるあらゆる形態の暴力の予防教育です。
子どもへの暴力(子どもの心とからだを傷つけること)は、子どもの人権侵害。
自分のけんり(基本的人権)が奪われていると気づくためには、そもそも「けんりとは何か」を知ることが必要で、CAPでは、「けんりとは、生きていくために絶対に必要なもの」と伝えています。
たくさんある権利のなかでも、「安心・自信・自由」は子どもに特別に大切な3つの権利。
心のレベルの基本的人権であるこの「安心・自信・自由」が、大切な自分の心とからだ、権利を守るめじるしとなり、「自分は安心・自信・自由の権利をもった大切な存在だ」と思う感覚が暴力を防止するための一番の力になり、心とからだの境界線(バウンダリー)を強化していくことにつながります。
長年のCAPプログラム実践の中で、子どもたちは自分に権利があることを知って「うれしかった」「元気が出た」「自分の権利を守れるようにやってみる」「これまで、人の権利をとっていたかもしれない…」「お友だちの力になりたいと思う」と自分事として権利を捉え、問題解決力を発揮していくことを実感されているそうです。
子どもをサポ―トするおとなに伝えたいこと
子どもたちが自分の大切な心とからだを守り、そしてさまざまな力を発揮できる環境づくりには、すべてのおとなが子どもの権利を理解し、予防的観点を持つことが必要です。
これまで日本では19万回以上のCAPプログラムを実施し、子どもとおとな583万人以上に子どもへの暴力を防止するために必要な予防教育・人権教育を届けられてきました。
各地の保育所・幼稚園・学校・施設からの依頼に始まり、今では自治体からの委託事業も増え、50を超えており、CAPを初めて知ったおとなの方からは、「もっと早く、子育て中に聞いて、活かしたかった」という声をよく聞かれるそうです。
CAPに参加した子ども・おとなの声のご紹介 http://cap-j.net/program/voice/voice
〜CAPセンター・JAPANより〜
私たちCAPはこう考えています。「すべてのおとなに知ってほしい」。
もう3年も続いているコロナ下、さらにどこで起きてもおかしくない災害時など、地域のすべてのおとなが子どもとともに危機的状況に向き合い、支え合う必要があるからです。
2023年春から施行される「こども基本法」は、5年をめどに、当事者である子どもたちにとって、より使える法律、しくみや制度になるよう、見直しも想定されています。
寄付キャンペーンで、CAPおとなワークショップの提供を積極的に行える環境を整えます。
CAPプログラムで「子どもの権利」「子どもの力を信じること」をおとなが学び、「保護されるだけ」の存在ではない「権利行使の主体」と子どもを捉え直すーそれが、社会構造のなかで、弱者の立場におかれている子どもの解放につながると確信しています。
そして、多くの人が共通認識をもって、5年後の法律の見直しに関心を持ち、連帯して声をあげられるように-
今回の寄付キャンペーン『広げよう!子どもに大切な3つの権利“安心・自信・自由”』は、その第1弾、1年目の取り組みです。
本キャンペーン寄付によって、2023年度に学校・地域でCAPを知りたい!CAPおとなワークショップ実施したい!という団体・個人を支援(支援額 20,000円/回×ワークショップ数15~20回)します!
20,000円のご寄付で1回(90~120分)のCAPおとなワークショップが開催できます。
内訳(スタッフ人件費3人分、交通費、通信費、資料印刷費、その他諸経費)
「子どもが自分の大切さを実感する社会」の実現をご一緒にめざしてまいりましょう!
寄付キャンペーンサイトはこちらから⇒
https://congrant.com/project/capcenterjapan/3977
<ご寄付に関するお問い合わせ先>
特定非営利活動法人CAPセンター・JAPAN
TEL:06-6648-1120
E-mail:info@cap-j.net
CAPセンター・JAPANは、子どもへの暴力防止に関する社会教育の推進・啓発活動、情報発信、CAPスペシャリストの養成などを行っており、暴力防止や人権に関する啓発事業を行うことで、子どもや当事者の視点に立ってサポートできるおとなを増やし、誰もが安心して暮らせる社会を目指しています。
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