こども食堂に通う中学⽣12名が自ら運営した「こどもカフェCoccha」。「12人全員で東京ディズニーランドに行ってみたい」という子ども達の夢が叶う。

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こども食堂に通う中学⽣12名が自ら運営した「こどもカフェCoccha」。「12人全員で東京ディズニーランドに行ってみたい」という子ども達の夢が叶う。

特定⾮営利活動法⼈キリンこども応援団(泉佐野市、代表 ⽔取博隆)は、安⼼できる居場所を通して⼦ども達が⾃らの希望を持って未来に踏み出せるように⽀援をしており、その活動の⼀環として、昨年4⽉から中学⽣12名が自ら運営する「こどもカフェCoccha」を⽉⼀回開催してまいりました。
3月5日(日)が最終営業となった「こどもカフェCoccha」には、午前9時から午後3時までに95名の地域のお客様が途切れることなく最後の営業を見届けてくれました。

「こどもカフェCoccha」は、コロナウイルス流⾏により職業体験など地域交流をする機会が少なくなった中学⽣たちが、地域のコミュニティ拠点である「⼦ども⾷堂」を活⽤して社会体験の機会を作るとともに、職業体験以上の⼦ども達の「やりがい」「喜び」を経験することを⽬的としてスタートしました。
子ども達の「カフェをやってみたい」という夢から始まった1年間、接客練習や調理練習、原価計算、メニュー考案などは大人の力を借りながら子ども達で進めてきました。
スクランブルエッグの焼き方は何度も試行錯誤しながら、みんなで試食し作り上げ、食材の原価コストを見直し1回開催ごとに反省を繰り返し進めて行きました。
利益が思うように上がらず、このままでは夢の実現が厳しいと知ってからみんなの意識もさらに変化し、客単価を上げるために、デザートセットをメニューに加えたり、テイクアウトの出来る瓶入りのプリンを作ったりとたくさんの工夫し、目標である「12人で東京ディズニーランドに行ってみたい」を実現出来る見込みとなりました。
「やってみたい」をカタチにする難しさを感じながらも、みんなで挑戦する楽しさ、失敗を恐れない心をこの体験を通して学んでいくことが出来ました。

【最終日を迎えた子どもスタッフの声】

・最終日はずっとお客様が途切れなくて、接客に集中していて気付いたら閉店時間になっていた。
あっという間に時間が経っていて疲れたけど楽しかった。

・一年間、しんどいと思った日もあったけど、取り組むうちに「キリンの家」で挑戦させてもらえている事は当たり前じゃないことに気付いた。
地域のみなさんの応援があり、大人スタッフがいてくれたから貴重な体験をすることが出来た。

・「キリンの家」で初めてのことをたくさん経験させてもらえた。
夢を叶えるために自分達でチラシのデザインを考えて地域の方に配布し来客数を増やすことができた。

デザイン、文章を自分達で考えて作成したチラシ。
集客率を上げるために、子ども達自身が地域に1年間で合計1500枚配布しました。

【大人スタッフの声】

・子ども達が失敗を繰り返し、自ら考える事で大きく成長して行く様子を1年通してみせてもらえた。
大人に指示されるのではなく、子ども達が気付く事でやる気スイッチが入り、成長に繋がっていきました。

・カフェを始めたばかりの子ども達は、自分達の夢実現のためだけに取り組んでいましたが、開催していく中でお客様が何を望んでいるかを考えるようになっていきました。
「1番はお客様に満足してもらえる事」だと気付き、子ども達に責任感が生まれ、自分の持ち場と周りとの連携を気にするようになっていきました。
チームが1つになって行く様子を見させてもらえてたのは、近くで支える大人スタッフのだいご味です。

2018年7月から始まった「さのだい子ども食堂キリンの家」は、子ども達への食事提供だけを目的とせず、「挑戦できる場所」「未来へ踏み出せる場所」です。
「居場所」を通し、社会や地域の中で様々な人と繋がって関わり合い実体験をつめる場所。
「こどもカフェCOCCHA」を開催し、たくさんの地域の方に応援して頂けたおかげで1年間続けることができました。これからも子ども達を応援し挑戦できる「居場所づくり」に取り組んでまいります。

営業終了後のリラックスした様子。みんなで記念撮影。

<代表⽔取のコメント>
中学生12人が走り抜けてきたこどもカフェCocchaの活動が終了しました。
この一年間たくさんの皆様にご来店いただき、本当にありがとうございました。
こども達の居場所づくり事業は「貧困対策」として捉えられることが多いですが、それは一つの側面に過ぎません。
安心して過ごすことができる「キリンの家」という居場所は、子ども達の自己肯定感を高めて、子ども達自身がやりたいことを実現できる居場所です。
これからも子ども達の「やってみたい」という気持ちを大事にして、また来年のチャレンジ事業を薦めたいと思います。

<開催概要>

名称:「こどもカフェCoccha」 最終回
⽇時:2023年3⽉5⽇(⽇) 10:00-15:00
主催:特定⾮営利活動法⼈キリンこども応援団
住所:〒598-0071 ⼤阪府泉佐野市鶴原820-9
URL :https://kirin-npo.com/

<法⼈概要>
法⼈名:特定⾮営利活動法⼈キリンこども応援団代表:代表理事 ⽔取博隆
設⽴:令和3年10⽉26⽇
事業:⼦ども⾷堂事業(さのだい⼦ども⾷堂キリンの家)、フリースクール事業(キリンのとびら、オンラインフリースクールClulu)、フードパントリー(⾷材配布)事業等
※キリンの家は、⽇本財団「⼦ども第三の居場所」の助成を受けて運営しています
住所:〒598-0071 ⼤阪府泉佐野市鶴原820-9
URL:https://kirin-npo.com/

<特定⾮営利活動法⼈ キリンこども応援団について>
キリンこども応援団は、⼤阪府泉佐野市において、⼦ども第三の居場所(コミュニティモデル)「キリンの家」を運営しています。
キリンの家は、⼩学校低学年〜⾼校⽣の⼦どもを対象として、課題を抱えた⼦ども⼀⼈ひとりに寄り添った⽀援を⾏う居場所です。
2021年10⽉に開所し、現在約180名⼈の⼦どもたちが登録し利⽤しています。
⼦ども⾷堂やフリースクール、フードパントリー事業などを展開し、⼦どもたちが⼦どもらしくいられる居場所です。キリンこども応援団は⽇本財団の助成を受けて運営しています。

「⼦ども第三の居場所」とは

「⼦ども第三の居場所」は、すべての⼦どもたちが将来の⾃⽴に向けて⽣き抜く⼒を育むことを⽬的として、⽇本財団が中⼼となって2016年より全国に開設しています。
「⼦ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤⽴や孤⾷、発達の特性による学習や⽣活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直⾯している⼦どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、⾷事、学習習慣・⽣活習慣の定着、体験機会を提供しています。
同時に、学校や地域、専⾨機関と連携し、「誰⼀⼈取り残されない地域⼦育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に14ヵ所設置され、全国500拠点の開設を⽬指しています。
(2023年⽉現在)

https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

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